
完成日:2013年11月10日
仕様:2010年日本GP
ドライバー:M.Schumacher
使用キット:MONOPOST
ポイント:各部徹底改修、カーボングラデーション表現
モノポストのメルセデスW01(日本GP仕様)です。シューマッハ、メルセデスワークス復帰としてもメモリアルなマシンです。キットの発売は2011年、W01は2010年のマシンですから、リアルタイムリリースが定番のガレージキットとしては異例のリリースでした。箱を開けてビックリな内容でしたが何とかカタチに出来ました。
ノーズ
ステー形状が前期型のままでしかも形状が全く違います。
日本ではダミーカメラがフロントウィング側に付いているのにステー側に付いたままです。
まぁ形状もまったく違うのでメタルのパーツを芯にプラ材、パテ類で形状修正しました。
ノーズ形状も全然違うのでエポパテで修正しました。
モノコック
もうどうやら違うマシンを買ってきたようです…幅が細いのでプラ材で片側0.8mm幅増ししました。
その際キットにモールドされているサス基部をプラ材でくり抜き別パーツ化できるようにしました。
上面の凸部もややボリューム不足なので修正しました。
またキットはモノコック前端がせり上がり過ぎている感じなのでそこも修正しました。
モノコック下の形状も全然違うのでそれなりに似せました。
Fダクト入口もオミットされているのでプラ材から再現しました。
カウル
完全改修です…どこがどう違うかとか言う次元ではありません…
そもそも前期型と後期型のコンパチ仕様の商品自体に無理があるのかと…
アチラを立てればコチラが立たず的な感じなのでしょうね。
メタリック塗装と虎柄のせいで形状把握が難しかったですが自分的にはこんなものだろうと…
付属している日本GP仕様とうたわれているパーツ類はボリューム不足だったのでパテ類で修正しました。
一番のチャームポイントでもあるインテーク周辺の形状が全く違うので苦労しました。
またサイドポンツーン後端が高過ぎなので削り込み実車に近づくように努力しました。
ポンツーンインテーク部に至っては左右非対称な造形でしたのでそれも含めて形状修正しています。
ギアボックス
カウルから繋がるライン形状なので別パーツでしたがボディ側と一体化しました。
コチラも背が高い気がしますが根本的な修正にはいたらず上面を若干削り低く見せるようにしました。
また、リアウィングとの接続も適当なので調整が難しかったです。
フロントウィング
CAD設計と言っていますが形状がイマイチです。(前期型のまま?)
もうアレコレ修正するのは疲れたので、こちらはちょっとだけ…
まず先に述べたダミーカメラ部を修正します。
実車とはちょっと違ってしまいましたがパーツ構成はキットより正確になりました。
ステーとの接続はウィング側に金属線を埋め込み強度を上げてます。
リアウィング
ここまで来ると完全に息切れです…翼端板とアンダートレイと繋ぐフィンの位置関係がおかしいです。
それに形状も相違しています。またそのままだとサスに干渉して組むことができません。
ギアボックス、サス等完全に見直さなければならないのでそれは止めで現物合わせでなんとかしました。
故に形状や位置関係が微妙ですがとりあえず組めるようにはしました。
Fダクト形状がこれまたイマイチなのでエポパテで修正…CAD設計じゃないの?
アンダートレイ
もうパーツとしてあるだけで形状もクソもありません…レジンの塊なだけです。
とりあえず似せるための努力はしました。
モノコック下のパーツ構成も前期型のままだし、そもそも前期型としても形状が違いますがね…
ディフューザーに至っては後期型のパーツらしきものは入ってましたがメタルの塊で適当なカタチだったので
これまた修正しました。
フロントサス
位置関係も形状もイマイチ…また普通に組めません。モノコック側でオミットしたサス基部をこちらで再現します。
またモノコックをいじったおかげで完全に色々やり直しです。
強度とアライメント精度を高くするため、その後が多少困難でもアッパーアームとアップライト、
ロアアームとプッシュロッドを接着固定しました。
ブレークダクトの穴はもちろん開口されていませんので深堀です。
リアサス
メタルの棒があるだけです…こちらも形状、ディティール共に相違しているのでそれっぽく修正しましした。
トーロッドもキットのままだとリアウィングに干渉するので形状変更しました。(ほとんど見えないし)
アップライトについてはあまり見えないので気にしない方向で…ダクトの穴だけは開口しました。
コクピット
サイドプロテクター形状が相違するので修正しました。ステアリングとかも違うのでしょうが無視です。
プロテクター改修に伴いシートが上手く入らなくなってしまったのでシートをちょっと修正しました。
その他
ポンツーン横のフィンを形状修正、モノコック下の整流版はパーツ自体が存在しないので新規で作製しました。
オンボードカメラはいつもの事ながら「いつのキットの複製だ?」と言う古いタイプのカメラが入っているので
タミヤのRB6から拝借しました。
(同じ2010年のマシンなので合っているかと)このRB6はRB8のパーツ取用なので問題ありません。
塗装
フィニッシャーズのプラサフグレーの後ファンデーションホワイト>ガイアEXクリアーで1次研ぎ出し、
その後ガイアEXシルバー>再度EXクリアーでコート後デカール貼りです。
(黒のグラデ部、カーボングラデ部の作業のためシルバー状態で一次コートしてます)
キットには黒グラデが付属していますが境界がイマイチなので貼付後ガイアクリアーブラックでぼかしを入れます。
W01の特徴でもあるカーボングラデはキットでは再現されてないので再現します。
(日本GPで自身が確認した限り、ノーズ先端エンジンカウルメルセデスロゴ部です。)
メルセデスのロゴも付属の物は使えないのでアルプスで自作しています。
ここのロゴは前期ではメッキ調でしたが後期では白かシルバーかいまいち判別できないので、
白より見栄えの良いシルバーにしました。(アルプスのシルバーはメタルック的な質感なので)
メッキ調(アルプスで出力可)のが面白そうでしたが明らかに後期型ではメッキ調ではないので断念です。
実車はオフシルバーなので通常研ぎ出しをしたあとガイアのセミグロスクリアーで半艶にしています。
さて、実車との比較をしてみましょう♪
この作業が一番骨が折れる作業ですね(苦笑
フロントビュー
リアビュー
第一印象として…「どちらさまでしょうか?」
うーん… W01を買ったつもりだったのですが、何かの手違いでしょうか?それとも悪夢?
気になる箇所として…
ノーズが細い
ノーズ前端が下がり過ぎ
モノコック先端がせり上がり過ぎ
モノコックサイドのバルジがボリューム不足
サイドポッドインテーク形状がイマイチ
ロールバーボリューム不足
ヘッドプロテクター周辺形状相違
エンジンカウル周辺形状相違
インダクションボックスボリューム不足
サイドポッド後端形状相違
ってところでしょうか?
って殆どですやん(涙)
キットはBGP001をベースに原型作製しているっぽいのでそれの悪いところを受け継いでいる感じです。
また、マレーシア、イギリス、日本と3仕様コンパチのため原型に無理が生じているのかも?
このキットは2011年に発売されているのでよくある開幕前テスト仕様を原型としているワケではないので
それなりにリサーチできたと思いますが…
このサイドビューでいかにサイドポッド後端とモノコックが高いかがわかりますね。
モノコック前端の傾斜を再現するためか、心なしかボディ自体が斜めになってる感じがします
そんなにW01詳しくないので全部スルーしてとりあえず完成させてもイイのですが、フォーラムで一緒にメルセデスシリーズ並べるもが8マンさんとyutaさんなので気が抜けません(苦笑)
8マンさんのW02は脅威のフルスクラッチで雑誌に掲載されるくらいのクオリティですし、yutaさんのW03はあの凄腕で徹底改修されて完成予定ですし素組で並べるのは失礼極まりません…
お二人には遠く及びませんがパッとみ「あ!W01だ」とわかってもらえるくらいにはしたいと思います。
上記気になるポイントをそれなりに消化しつつカタチにできればなと…
がんばります!
2013-03-20
とりあえずザックリ弄ってみました…...............
2013-03-24
空いた時間でチマチマとロゴをトレースしてました。
カウルやノーズをいじったのでロゴが納まらなくなる可能性があるのと、
付属のデカールで気になったロゴの修正も兼ねて…
過去にロゴの大きさがいい加減でまったく貼れなかったようなものもありましたので保険も兼ねます。
ヤバそうなのは上記のロゴくらいでしょうかね?
まだ改修が済んでないのでサイジングは後日にします。
因みにイラレのアップグレードやめちゃいました…
プロでもないのにアップグレード毎に25000円はきついです。
アドビのライセンスのやり方も気に入りませんが・・・
素人は使うなって事ですかね?
現在CS4ですが、次のが欲しくなったら正規価格で買うしかありません(汗)
使いやすいソフトだけに残念ですねぇ~
2013-03-30
あまり進んでませんが各部の改修材質を…
クリーム色:レジン(キット)
黄色:タミヤエポキシ
灰色:WAVEエポキシ
黒:WAVE黒い瞬着
白:プラ板(0.8mm)
WAVEエポパテは大きな変更箇所や大量に使用する箇所に使用。
タミヤエポパテはエッヂ部や細かな箇所、WAVEエポパテ箇所の修正に使用。
黒い瞬着は強度が必要な箇所の接着、小さな穴埋め、エポパテまで行かない修正等に使用。
ポリパテは使いたいのですが、臭いだったり、ひけたりするので使わない方向で作業してます。
ただエポキシ2種類同じ個所にを使ったりしてるのでそこがどうだかですね…
リアカウルはほぼ新造です。削って盛っての繰り返し…
モノコックは片側0.8mm幅増してます。ノーズも気持ち上げました。
てかモノコックもほぼ新造…下面の形状も結構相違してたので修正しました。
ギアボックスはパーツの分割方法変えてます。
あと、ボディ全体を気持ち前に倒してます。
それと、途中で気付いたのがサイドポンツーンインテークの造形が左右非対象でした(涙)
開口部の大きさが全然違う…そこも修正しました(疲)
久々の大仕事だわ、こりゃ(汗)
2013-03-31
メルセデスW01ですが全然進みません(涙)
なんだかキットをいじるよりフルスクラッチしたほうが早かったのかも…
ココまで似てない…というか違うのも珍しいくらいですねぇ
ラウンチのみでリリースするのであればまだアレですが
マシンが登場してから1年以上経ってからのリリースでコレではなぁ
もうこの辺でやめといておこうかね?
なにもやらずに素組よりかはマシかと…
2013-07-15
本当に進まない…とりあえずパネルラインを引き直しました。
アンダートレイはまだ手付かず…おまけに全然違うし(涙)
前後ウィング、サス等CAD設計部下地まで終了です。
形状いじりはもうやめてますがいじり過ぎたので下地処理が進みません…
2013-08-25
モノポスト メルセデス W01 の修正がやっとこさ終了しました…
これから仕上げです(疲).......................................
とにかく違う箇所だらけのキットでした…てかコレってW01なの?間違えて買った?
「それっぽいけど違う」でなく「全然違う」的な箇所がアチコチにあり完全修正は不可能でした。
パーツ同士の位置関係等もまったく違うので完全に新造する以外に「似せる」事はできません…
ただ、そこまでやれる時間とモチベーションがないため、あくまで「それっぽい」を目指しました…
キットは日本仕様となっていますが、そんな仕様のパーツはどこにも入ってません。
ほぼ前期型の仕様のままです…相違部、修正部を列挙するとキリが無いので割愛します。
苦闘の結果は画像で判断してください(苦笑)..............
私なりに頑張りました…がコレがスキルとモチベーションの限界です。
あるはずのパーツがなかったり、いらない物が付いてたり…もう最悪です>トラウマ
某オフィシャルサイトの作製事例と同じアングルで撮ってみましたので比較になるかと…自己満足
しかし、いくらなんでも、ココまで違うと文句を言いたくなりますね…「○○返せ!」と…
やっと下地まで終了しました。
まだ細かい傷はありますが大体完成しました。
まぁ、こんなものでしょうね…でもコックピットがまですが…
次は塗装だ…大変そうだなぁ~
2013-09-16
メーカー指示に従ってシルバー下地は白塗装しています。
こちらはフィニッシャーズのフェンデホワイトの上にガイアのEXクリアーです。
この上にガイアのEXシルバー塗装予定です。
こちらも鏡面処理前…どちらとも6回に分けてクリアを吹き付けました。
この状態でかなりトゥルトゥルです♪2000番台のヤスリは使わず、ラプロス>コンパウンドで行けそうです。
2013-09-29
シルバーを吹きました。
こちらはラッカークリアーの研ぎ出しの上からガイアのEXシルバー吹きました。
このままだとクレオス等の普通のシルバーより若干ギラついてますが、オフシルバーにするので丁度良いかと…
シルバー層に直にデカール貼るのはアレなのでEXクリアーでコーティングしてます。
2013-10-06
付属の虎柄カラーデカールを貼った後にクリアー吹いてから黒部のグラデ塗装してます。クリアー吹いたのはグラデ失敗時の保険のためです。大いに保険使いましたよ(笑)その後ロゴデカール貼りました。付属のカーボンデカールがあるのですがコレが硬くて貼り辛い…
過去にBGP001の時もあまりに貼り辛くて市販品使いましたが同じ感じです(涙)でも使えるものは使ってます。しかし、このマシンあまりに渋過ぎです。個人的に拘っていたノーズ先のカーボングラデも再現しましたよ♪
さてさて、ロゴは殆ど貼ってしまったので後はカーボン地獄ですな…(涙)
2013-10-14
B196とB197が終わって1部シンナー風呂のB195をヤッツケて作製途中B194とB198を続けようかと思いましたがベネトンばかり造ってると飽きてきちゃいそうなので
「シューマッハ特集」のお題の1つであるW01を始めようと思います。
成績的にはイマイチを通り越してイマニくらいなマシンですが、メルセデスワークス&シューマッハ復帰と話題性は十分なマシンでした。
またこのカラーリングが素晴らしい!
模型的には超難儀しそうですが完成すれば模型映えすること間違い無でしょう。
さて、キットの内容ですが、MONOPOSTスタンダード的な内容でしょうか?
なぜに日本GP仕様かと言うと後期型のインダクション形状が好きだから…だけです。
イギリス仕様でも同じインダクション形状だけど、どうせなら鈴鹿仕様でと…日本人だしね♪
ポイントである背びれはエッチングで再現されています。
ただエッチングと言っても薄いものではなく厚みのあるものです。
ボリューム的にもこちらのが良いと思います。
ヘッドレストの一部もこちらに入ってます。ただこのパーツがなんだか最初は分かりませんでした(汗
デカールは超豪華です♪
シルバーグラデのデカール付きなので基本色塗装すれば大丈夫そうです。
オフィシャルサイトではこのシルバーグラデを「スペシャルなデカール」的な感じで扱ってたので期待大です。
カーボンデカールも付属しているので嬉しいですね。
パーツにより柄が違うのもGOODです♪
切り出す必要もないし、柄も色々あるし張り甲斐がありそうですね。
ただ、失敗すると取り返しがつかなそうですが…
メタルパーツは綺麗に成形されています。
08年頃に比べて空力パーツが減ったとは言え、フロントウィングが複雑化してしまい、組むのが大変そうです…
こちらは後期型のメタルパーツ
んで、こっちは日本GP用のメタルパーツです。
内容的にはボリューム満点のキットです。
価格的にも少し安いし、ナイスだと思います。
さて、次回は実車との比較をやりたいと思います。
(コレが一番怖い作業ですかね?)